猫専門病院!
こんにちは!
Love Animalsです :)
今日は猫たちの健康診断のために猫専門病院に伺いました。
猫”専門”病院? 聞きなじみのない方が多いのではないでしょうか?
そこで、日本ではあまり浸透していない”専門”病院について紹介したいと思います。
どんな病院なの?
本日伺ったのは、東京都千駄ヶ谷にあるCat Hospitalさんです。
こちらは、アメリカのカリフォルニア州にあるT.H.E.Cat Hospitalで研修を受けた先生がよりよく猫を診療したいと思い、1995年開業した猫専門の病院です。
病院内はアットホームな雰囲気で、病院特有の堅苦しさがなく、猫も人間もリラックスできる環境です。
先生方もユーモアたっぷりで、安心して診察をしていただくことができました。
楽しく会話しながらも的確なアドバイスを頂け、飼い主としても獣医学生としても勉強になることが多かったです。
専門の動物病院って他にある?
今回伺ったCat Hospitalさんは猫の専門病院でした。
他にはどのような動物の専門病院があるのでしょうか。
まずは、東京都豊島区にある、みわエキゾチック動物病院さんです。
こちらの病院はエキゾチック動物専門の動物病院です。
エキゾチック動物にはいくつかのが定義がありますが、ここではウサギやフェレット、鳥や爬虫類などの、犬猫以外の動物を診療対象としています。
現在ペットとして増えているハリネズミやフクロモモンガなども対象です。さらにはサル類までカバーしています。
多くの獣医師が在籍し、チーム医療をしています。
続いて東京都足立区にある、鳥と小動物の病院 falconestさんです。
こちらの病院は日本初の猛禽類専門の動物病院です。
こちらの病院の特徴は、診療時間にあります。デリケートな猛禽類がいつ体調を壊しても良いように夜間診療にも対応しています。
院内設備も整っており、鳥類ではダチョウクラスまで入院可能だそうです。
鳥それぞれに合った温度、照明時間の設定をしており、それぞれに寄り添った治療を提供しています。
専門病院のメリットは?
一番のメリットは、より専門的な獣医療を受けられるということです。
例えば、ウサギなどのエキゾチックアニマルは犬や猫に比べると飼育数が少ないため、経験豊かな獣医師が限られてしまいます。
専門病院には圧倒的に同種の患者数が多く来院するため、より経験豊かな先生が診察にあたります。先生の莫大の経験の中から、それぞれの患者さんにベストな治療方法を、多くの選択肢から導き出してくれるのです。
また、犬や猫は多くの獣医師が診察を行いますが、専門病院を訪れる飼い主の多くはセカンドオピニオンとしてより専門的な知識を持っている獣医師を求めて来院すると考えられるため、めずらしい病気などのデータが広く集まります。
どうして専門病院は少ないの?
日本は専門医の概念が浸透していません。
欧米では、猫の眼科医や犬の内科医など、人間を診察する医者のようにそれぞれの分野に専門医がいます。専門医になるための研修施設も整っています。
一方で日本では、動物の医療が人間の医療と比べて重要視されておらず、獣医療は海外に大きく遅れをとっています。
獣医学科では犬や猫のほかに牛などの大型動物の勉強もするため、犬や猫を深く掘り下げて勉強することはもちろん、エキゾチックアニマルなどのめずらしい動物について学ぶことはなかなか難しいのが現状です。そのため、卒業後により専門的な知識を学ぶことのできる施設が必要です。
まとめ
獣医療と医療は同列に語ることはできず、どちらが上だ下だというものではないと私たちは考えています。
獣医療を充実させる施設が増え、より多くの人が専門医になることができ、より多くの患者さんたちに専門的な獣医療を提供できるような社会になることを望んでいます。